ひとくち健康講座 ~ランナー膝~

ランナー膝

スポーツの秋、マラソンシーズン真っ只中ですね。
当施設でもマラソン大会に向けて、走り込みをされている方が増えてきました。

そんな追い込みの時期の市民ランナーに好発するのが、ランナー膝という膝痛です。
ランナー膝はその名の通り、マラソンランナーに好発することからそう呼ばれることが多く、医学用語では腸脛靭帯炎といいます。

腸脛靭帯とは、大腿筋膜張筋というおしりの横の筋肉に結合し、膝の外側下部まで走っている長い靭帯です。

膝の屈伸運動の繰り返しにより靭帯と骨(膝の外側)が擦れ、炎症が起こる、これがランナー膝(腸脛靭帯炎)です。

黄色のテープが腸脛靭帯(大腿筋膜張筋も含む)
ピンクのシールが擦れる部分(実際は黄色テープと骨の接触部)

ランナー膝の原因

ランナー膝の主な原因は使い過ぎです。
無理をして頑張りすぎてしまえば、かえってパフォーマンスの低下を招く可能性もあるため、休息もトレーニングの一環として考え、適切に休息を取ることをオススメします。
(運動後のアイシング等のケアも怠らないようにしてください)

また、ランナー膝の起因となるものには、柔軟性の低下や筋力の低下、O脚などが挙げられます。

大腿筋膜張筋や腸脛靭帯は普段なかなか伸ばす機会の少ない部位のため、痛みのある方は十分にストレッチを行うようにしてみてください。

そして、今回はストレッチポールを使ったストレッチをご紹介します。(ストレッチポールがない場合はバスタオルでも可)

写真のようにおしりの横から膝の外側に向かって、大腿筋膜張筋と腸脛靭帯をストレッチしていきます。

※両手や反対の足で支えながら、気持ちいいと感じる強さで動かしてください

筋力不足もランナー膝や腰痛を引き起こす可能性があるため、走るだけでなく、筋トレマシンやスクワットなどでの筋力強化を行うようにしてみてください。

また、O脚の方は適度なクッション性のあるランニングシューズやインソールの見直しを行うことで、負担が軽減することもあります。
マラソン選手が履いているような軽くて薄い素材のシューズが必ずしも良いとは限らず、市民ランナーの方にとっては関節への負担が高まり、痛めてしまう場合もあるのでお店の方や専門の方に相談してみることをオススメします。

基礎体力づくりはジムがおすすめ

マラソンに限らず、どのスポーツにおいても基礎体力という土台がしっかりしていなければ、実践(応用)でのパフォーマンスは向上しませんし、怪我の原因にもなってしまいます。

天童市健康増進施設Re play!TENDOでは、基礎体力づくりのための筋トレマシンやランニングマシン、怪我予防のためのストレッチポールや動的ストレッチマシンがあり、また身体をリフレッシュできるお風呂やくつろぎルームもあります。
今後のマラソンライフやスポーツを楽しむためにも、ぜひ天童市健康増進施設Re play!TENDOでの土台づくりに取り組んでみませんか。

スタッフ一同、お待ちしております!

天童市健康増進施設Re play!TENDO 健康運動指導士 奥山