ひとくち健康講座 ~腰痛~

腰痛について

膝痛、肩こりに並んで、お悩みの方が多い「腰痛」

寝てても、起きてても、座ってても・・・何をしていても痛いという方もおり、精神的にも滅入ってしまうことも少なくありません。

そんな厄介な腰痛、一体身体に何が起こっているのでしょうか。

腰痛の種類

腰痛で整形外科に行くとレントゲンやMRIを撮ることが多いのですが、原因がはっきりと特定できる腰痛は全体の2割程度と言われています。
つまり、残り8割の腰痛ははっきりとした原因がわからないということです。(※最近は約7割がわかるようになったという報告もあります)

●原因がわかる腰痛
レントゲンなどから原因がわかる腰痛の中で、中高年の方に多いのは以下の2つが挙げられます。

腰椎椎間板ヘルニア・・・背骨と背骨の間でクッションの役割をしている椎間板が老化などで外にはみ出し神経を圧迫することで痛みや痺れが起こる

腰部脊柱管狭窄症・・・背骨には脊柱管と呼ばれる神経が通るトンネルがあり、そこに変形が起こり神経を圧迫することで痛みや痺れが出る。長時間歩くと痛みが出て、少し休むと痛みが消える「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴。

これらの腰痛は原因がわかっているため、内視鏡を使った手術によって治療されることもあります。

●原因がわからない腰痛
レントゲン写真などからは原因がはっきりとは特定できない腰痛には以下のようなものが挙げられます

慢性腰痛症・・・ヘルニアや狭窄症などではなく、慢性的に痛みが出ている。いわゆる「普通の腰痛」

急性腰痛症・・・激しい運動後や重い物を持ち上げた際に負荷がかかったことで痛みが出る。ぎっくり腰など

身体の豆知識
腰椎椎間板ヘルニアに最もなりやすい部位は、腰の骨(腰椎)の4番目と5番目の間です。
脇腹から背骨向かってに両手をグッと入れると途中に骨(腸骨稜:骨盤の一番上の部分)があります。
左右の腸骨稜の先端を結んだ線に腰椎4番と5番の間があります。
この線を「ヤコビー線」と言います。

多くの腰痛で共通していること

上記のとおり、腰痛には様々な種類がありますが、予防・改善を目指す上で共通する重要なことがあります。

①足腰の柔軟性の向上
下半身や腰部の筋肉の柔軟性が乏しいと、腰痛が起こりやすく、改善しにくい傾向にあるため柔軟性を高める運動がおすすめです。
おすすめは太ももの裏の筋肉のストレッチです。ゆっくりと息を吐き、30秒程度気持ちいい範囲で伸ばしましょう。姿勢はおへそを太ももにつけるように上体を倒すことがポイントです。

②腹筋や背筋の強化
腹筋や背筋が弱い方は腰痛になりやすく、改善もしにくいです。すでに腰が痛い方は無理のない強度で良いので、筋力アップを目指しましょう。
また、Re play!TENDOには腹筋や背筋を強化するためのマシンも充実しています。姿勢や使用方法はスタッフがご案内しますので、お気軽にお声がけください。

③生活リズムや生活習慣の見直し
食生活の乱れや睡眠不足、心身に負担のかかる生活習慣は腰痛のみならず万病のもとです。悪い習慣で変えられそうなものはなるべくお早目に見直してみてください。
また、ヘルニアをはじめとした腰痛は喫煙が原因で起こることもあるようです。
腰痛をお持ちの方はもとより、元気で体に何の問題もない方も今後の充実した生活のために、今のうちから少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

原因がわかる腰痛、原因がはっきりとはわからない腰痛、種類や病態も様々ですが、予防・改善の面では多くの共通点があります。
生活習慣や運動習慣ですぐにでも取り組めそうなものは、今のうちから少しずつ取り組んでみてください。

また、天童市健康増進施設Re play!TENDOでは、先ほどご紹介した筋トレマシンがあるジムだけでなく、腰への負担を少なくして運動ができるプールや広々としたお風呂があり、腰痛予防改善にはもってこいの場所です。
はじめての方にはスタッフがジムでのおすすめの運動プログラムを作成し、ご案内いたしますのでぜひRe play!TENDOにお越しください。

天童市健康増進施設Re play!TENDO 健康運動指導士 奥山