ひとくち健康講座

認知症について

突然ですが・・・

以下の10個の単語を記憶してみてください。

ただし、読むのは一度きりです。

マフラー

太鼓

ドア

コーヒー

醤油

ラジオ

みかん

鉛筆

野球

あさがお

あとは上の単語を見ないでくださいね。

さて、読み終わった方は10個の単語を順不同で構いませんので、思い出してみてください。

これは私が担当する認知症予防教室で実施している記憶に関するテストの一例です。(※実際の問題とは異なります)

ちなみに、私が実施してきたテスト(1回目の記憶)での平均は6個くらいかな思います。

みなさんはいかがでしたか?

満点の方はここまでお読みいただきありがとうございました!ひとくち健康講座3月版もお楽しみに!

やばいかも・・・と思った方はつづきをどうぞ!

認知症とは・・・

認知症は、加齢による物忘れとの区別がつきにくい病気ですが、ざっくり言うと

体験したことの一部分を忘れるのが、加齢による物忘れ
(例・・・昨日の夕飯は何を食べたっけ?)

体験したことすべてを忘れてしまうのが、認知症
(例・・・昨日夕飯食べたっけ?)

このように考えられています。

認知症の種類

認知症には様々な種類があります。

その中でも最も多いのは

アルツハイマー型認知症

次いで

脳血管性認知症です。

アルツハイマー型認知症はアミロイドβというタンパク質の一種が蓄積し、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。
ゆっくりと進行するため、加齢による物忘れとの区別がつきにくいです。

脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血などが原因で発症する認知症です。アルツハイマー型認知症が合併する方も多くいらっしゃいます。

特にアルツハイマー型認知症は完全に治す治療法がまだ見つかっていないため、予防と早期発見が重要となります。

認知症の予防方法

認知症の発症予防や症状を遅らせるには、多くの研究から運動が効果的であると考えられています。
そして、脳梗塞などが原因で起こる脳血管性認知症の予防には、生活習慣病の予防、つまり適度な運動とバランスの良い食事、夜間の質の良い睡眠が必要不可欠です。

また、脳を使うような趣味や脳トレをおこなっている方、サークル活動などで社会との接触頻度が多い方は認知症が発症しにくいとの報告もあります。

まとめ

認知症は気づかない間に発症し、じわじわと進行する疾患です。
そのため、「自分は絶対大丈夫だ」と決めつけて何も予防せず過ごし、気づいたら楽しかった思い出や大切な家族・友人の名前を忘れてしまうのは、とても辛いことですよね。

なので!認知症になってしまう前に(または遅らせるために)

適度な運動

バランスの良い食事

質の良い睡眠

人との関わり

この4つを生活習慣に取り入れることが重要となります。

また、物忘れが多くなってきたり、人の名前が思い出せなくなってきたなと感じる方(または周りから言われる方)は一度お医者さんに相談してみるのも良いかもしれません。

最後に

私が最初に記載した10個の単語をもう一度思い出してみてください。

何個思い出せましたか?

ギクッ!としたそこのあなた!

天童市健康増進施設Re play!TENDOで楽しく運動習慣を身につけ、認知症を予防しましょう!

当施設には認知症に関する研修を受けた「認知症サポーター」が9名在籍しております。
初心者の方には運動プログラムの作成や運動指導(無料※要予約)も行いますので、安心してお越しください。

天童市健康増進施設Re play!TENDO 健康運動指導士 奥山